監督日記
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| カタナーマン参上! 2005年11月10日(木) | |
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逆鱗組の公開も終わり、ほっと息つく間もなく新作「カタナーマン」の撮影に入ったのが10月4日。この日は香港のアクション俳優リューチャーフィー
(英語名Gordon Lui=映画「KILLBILL」ではいい役やっていました)の撮影からインしました。 この映画はどんな作品化というと、リストラ寸前のダメサラリーマンが実は日本の危機を救う救世主だというアクション・コメディー。市川組おなじみの松田優君が主演。元々、この作品は松田優君の企画で進められていたが、なかなか進まず中断していたもの。しかし、松田君の執念が、ぼく等、スポンサーを揺り動かし、ついについにの製作開始になった。
この企画の目玉は、選挙で大勝ちした時の日本国首相が、日本人の誇りを持つためにと帯刀令を交付し、世界に通用するためにと英語を通用語としたことから、起こるハチャメチャなコメディーの上に、日本の俳優が英語で演技しようというもの。コメディー得意のボクといっても、さすがにこれは難しい。とは、言ってもこれを主張したのは、誰あろうボクでした。
その上、日本公開の前にまず、アメリカ公開をしようと、11月2日ロサンゼルスのサンタモニカで行われるアメリカン・フィルム・マーケットに出そうと計画。撮入から完成までを一ヵ月弱でしようという強行軍。果たしてボクは無事、ロスに飛びたてるのでしょうか?監督日記も更新する間もなく、作品作りに没頭し、ついに完成したのが10月30日未明。日本の俳優が英語を使って演技するという、前代見もののアクション・コメディー「カタナーマン」は世界に向かっていくのであった。その日からの出来事を、今日から一日図通勤電車で座る技術!、日記風に書きますので、ロサンゼルス「カタナーマン」道中記をお楽しみ下さい。 |
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| ロサンゼルス日記・二日目 2005年11月11日(金) | |
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第二日目 |
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| ロス奮戦記・三日目 2005年11月15日(火) | |
| 第三日目 11月1日(火) 今日の集合は9時半ロビー、播磨さんの友人の映画バイヤーとの打ち合わせとのスケジュール。昨晩はゴルフの疲れからか、ベッドに倒れこんだまま寝てしまい朝5時頃起床、シャワーを浴びたらまた眠くなりベッドでウトウト。気がついた時は8時ちょっと前。またお腹がすいている。ちょっとコンビニでも行ってパンでも買おうと思い出発の準備、すると昨晩着て行った上着が無い、酔っ払ってMUSHAにでも忘れたかと思い電話するが、むなしく電話は呼び出すだけ、こんな時間にお店のスタッフがいる訳がない。上着に車の鍵が入っていて、それが無ければ何にも出来ません。困ったときのマイク頼み、電話をすると、マイクの部屋にボクの上着がお邪魔しているという。ああ、やっぱり飲みすぎたのかなぁ、そんなに飲んだ覚えは無いのだが…これには微妙にサンタモニカの天気が関係しています。日中は25度くらい、乾いていてとても過ごしやすく半そでシャツ一枚に短パンでOK、しかし夜は15度くらいまで下がる、店によっては暖房を入れているところも。そこで上着を着て行き、店の中が暑いので上着を忘れてしまう、だからボクが悪いのではない、天気のせいです。マイクが鍵を届けてくれたのが9時を少し回った頃?もうパンドの二人方は仕事の態勢、ボクはというとまだ短パン。鍵を受け取り、到着してすぐに仕入れたバナナで朝食を完了、いざ3日目スタート。今日はハリウッドを徹底解剖しよう播磨さんと朝から意気込む。テーマは映画界に野茂は出現できるのか?その前にビバリーセンターに行ってみようと決定。なぜならば、ボクが始めてロサンゼルスを訪れる数年前に出来たショッピングセンターで、約30年前にロスに訪れたボクにとって驚きの何物でもなかった。まず駐車場がすごい、ビル全体の半分は駐車場に充てられている。百貨店も2つ入り、当時ボクを驚かせたのはフードコートだった。当時日本にはあんなもの無かった。久しぶりのビバリーセンターのフードコート。なんてせこいことか。今の日本のフードコートの方がめちゃくちゃすごい。昼時になったが余りの貧弱さに別場所で昼食。そういえば、来る途中に吉野屋家があった。めちゃくちゃ食べたくなり、吉野家を提案。播磨氏、だいぶ戻ることになりますよ。ごめんなさい、お願いします。サンタモニカに戻ること30分、ありました吉野家。「今日本で 食べれない牛丼ありますかね」ボク。「こっちの牛肉使っているのだから絶対あるでしょう」播磨氏。そうに違いない、日本で生まれた牛丼が、日本で食べることが出来ずに、アメリカで食べられるということの不思議、変だと思いませんか。無理して引き返してもらった甲斐があって、久しぶりの牛丼のうまかったこと。日本に戻ったら牛丼を食べにロスまで行ってきたと言おう。気障な奴。食後チャイニーズシアターに行き、付近のビデオ屋、CD屋さんを視察。本当はカタナーマンのアメリカ発売のジャケットの研究でした。日本でのジャケットはアメリカ版と違うので、要チェックですぞ。その後、ビバリーヒルズ見学、UCLA見学と、早い話おのぼりさん状態でした。でも久々に見るビバリーヒルズホテル(ホテルカリフォルニアの舞台で、ビバリーヒルズコップ登場するピンク色の瀟洒なホテルです)見学の後ホテルへ帰還。「今日は何を食べます?」播磨さん。「任せます」ボク。「たまには決めてください」播磨さん。とても日本人的会話ですが、今晩はロッキー青木氏経営の紅花。なぜならばアメリカで成功したその足跡が見たかった。ボクは今、この都市でハリウッドに挑戦しているからだ。サンタモニカの紅花のお客さんは殆どアメリカ人だった。AFMを明日に控え日本人が多いサンタモニカだったが、日本人の姿は余り見ることが出来ませんでした。いよいよ明日からAFMが開催します。今日は1時半に就寝。 |
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| ロス奮戦記・四日目 2005年11月21日(月) | |
| 第四日目 11月2日(水) 今日からAFMが始まった。AFMの会場になったホテルを初め、サンタモニカの映画館も協力し、いわばB級映画祭典、アメリカン・フィルム・マーケットの幕はきって落とされた。力瘤が入るボクにとって目覚めは早かった、なんと5時半、4時間しか寝ていません。しかし、目覚めすっきり、和製ロジャー・コーマンが動き出す。とにかくホテルの部屋がすべて映画会社のオフィスと化し、自分の作品を世界から集まった映画バイヤーたちに売り込むのだ。ボクは会場で、ポスターでも背負ってサンドイッチマンよろしくアピールしようと思ったが、マイクさんが売り手はちゃんと考えてくれている。「監督、僕がちゃんとやりますかドンと構えてください」とのこと。ポスターいらなかったじゃない。とボク。しかし、このAFMでは金額交渉になる作品もあるが、あくまで世界の販売権を得るための作品選びの場、と言って良いとのこと、本当のビジネスは終わってから、ロスの出先機関、及びエージェントとするのだそうだ。そのときに事務所にポスターが無いと力が入ってないと思われるのだそうだ。アルバトロスの佐内さん、ニューセレクトの原さんのお二人が、早朝到着、これでニューセレクトグループの全スタッフが勢ぞろい、お二人はそのままAFMの会場入りした。10時間に及ぶフライトと、17時間の時差の中でもう仕事、感心します。播磨さんとボクは、日本の映画会社のブースに出向きご挨拶。松竹、TBS、東宝、ポニーキャニオン、電通(日本貿易振興会)、東映と日本でもメジャーな会社が勢ぞろい、しかしここではボク等の「カタナーマン」と同列にセールスされる。出されている作品は「蝉しぐれ」「SHINOBI」「フライ・ダディ・フライ」「男たちの大和」など各社の代表作、ヒット作が並ぶ。ボクは暇なときにそれらの試写に行くことにした。スクリーニングといって8会場32スクリーンで朝から晩まで世界各国の作品が試写できるのだ。するとマイクがまずコンタクトが取れているアメリカの映画会社と打ち合わせしたいと。意気込むボクだが、まずはビデオを渡して、説明する。興味はありそうだったが、答えはこっちが出すというのだ。買い手は、売れると思う作品には、すぐにオファーする。しかし、アメリカでの実績や、支払い方を調べて売り手側が答えを出すのだ。成る程と感心する。そして、次は試写だ。まづはイタリア映画の「MonAmour」、とてもきれいな映像だ。エマニエル夫人のような作品だが、スト?リー立てが今一つだった。続いてみたのが「Synesthesia」松竹の作品。邦題は忘れたが、江口洋介主演のサイキックな作品。残念だが観客はボクと播磨さんと外人が一人。さっきのイタリアの作品がほぼ満員だったのに比べて、寂しい限り。見終わった後に見ていた外人に感想を聞いたが、よく分からなかった、って。ボクの作品はというと、マイクが各バイヤー、セーラーのところでテレビで見せている。スクリーニングより確実に見てもらえるので、効率が良い。見たバーヤー、セーラーの意見はおおむね好評。刀の認知度は高い。なんとなくほっとして、本日の夕食に行きました。今ロサンゼルスで最高人気のおすし屋さんでした。本当にうまかった。日本人ばかりかと思ったら、ボク達以外は全部アメリカ人。驚きました。映画の認知度はまだだが、食事は世界の文化になりつつあります。 |
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| ロス奮戦記・五日目 2005年11月22日(火) | |
| 第五日目 11月3日(木) AFM二日目、レンタカーの運転は播磨さんが受け持ってくれて、とても気楽。サンタモニカの海岸にあるAFM用の駐車場に車を止めて、ぶらぶらと会場まで歩く。本当に カリフォルニアの青い空だ。空気が乾いていて、本当に気持ちがいい。今日は会場で播磨さんの友人でアメリカで映画のビジネスをするウエストエンターティメントの飛鳥井社長とアポ。昼食をご一緒し、「カタナーマン」の売り込み。ビデオとチラシ、ポスターを渡し、面白さをアピール。今後とも「カタナーマン」のようなコンセプトでアメリカに通じる作品を定期的に作ってくれるのならば北米セールを考えるてくれるとのこと。日本人も、もっと世界に目を向けよう。そんなことを思っていると、マイクがかつてのアイドルタレントの田村英里子が今、ロスで週に一回日本人向けの英語と日本語の混じったニュースのアンカーウーマンをしながら女優を目指しているという。「田村英里子?」驚いて聞き返すボク。「はい、とっても大人っぽくなって、アメリカのショービジネスの世界に戦いを挑んでいるのです。昔ファンだったんです。」とマイク。「つい最近も、ドキュメンタリーで取り上げていました。オーディションを繰り返し、アメリカのテレビ映画の主要な役をゲットしたんです。ところで監督、どうしたんですか」マイク。田村英里子さんといえば、10年前に僕の作品「一、二の三四郎」という映画で主役を務めてくれた女優さんだった。そういえば5、6年前から名前を聞くことが無かった。ロスで頑張っていたのか。ボクは猛烈に会いたくなった。その頑張っている姿をこの目で見たった。あの田村英里子さんが、今思えば芯の強い女優さんだった。でもすごいことだ、きっとどこかのエージェントに所属しているに違いないから、マイク探してください。一目だけでよいので会わせてくれるように頑張ってください。彼女は10年前の作品だから記憶に無いかもしれないが、何とか探してくれと懇願する。播磨さんもマイクに強くお願いしてくれた。「これが何なの縁というものだから、マイク、帰る日まで3日しかないけど、何とか頼む、監督の思いを遂げてやってくれ」播磨さん、「分かりました、大変難しいしいけど頑張ります」と、力強く言ってくれた。ボクは会社に電話して「一、二の三四郎」のビデオを大至急送ってくれと頼んだ。もし会うことが出来たらビデオを渡そう。大手のプロダクション「サンミュージック」を飛び出して、日本のエンターティンメントの世界から、本場アメリカを目指した田村英里子。ここにも狭い日本を飛び出して自由の大地アメリカを目指す人がいた。そんな気持ちを静めるかのように試写に出かけた。日本で見逃していた黒土三男監督、市川染五郎主演の「蝉しぐれ」の会場のMANNシアターに向かった。15分ぐらいの道のりだが、サンタモニカの風景が、なんか身近なものに感じるようになっていた、着いた時は、遠い異国の地に思えたのだが…。会場は500人は有に入れる映画館だった。観客はボクと播磨さんの二人。こんな広いところで2人の為に映画をかけてくれる。最高の贅沢だと思った。とてもきれいな映像で、もっと世界の人たちに見てもらいたいと思った。バイヤーさん日本の映画も観てください。素晴らしい作品が一杯あります。そしてボクは播磨さんにお願いしてユニバーサル・スタジオツアーに連れて行ってもらった。ほんのちょっとだが本場の映画つくりを垣間見たかった。わずか一時間余りのトリムでスタジオのツアーですが、丁度食事時間にぶつかり、日本で弁当を食べる姿と違って、コックさん食事の用意をしていました。ケータリングが充実しる、という印象です。スタッフと役者さんが並び、どこかの学校での食事時間のようでした。15分に一回通るこのトリムにスタッフ、役者さんが皆笑顔で手を振っていました。面倒臭がるわけでもなく、お客さんを大切にする姿、これがやはり本場の姿勢なのです。襟を正す思いでした。今晩の食事はまたまた紅花。食事が終わって部屋に帰ると、マイクから電話、「田村さんと明日会えます」。ボクは嬉しさと覚えているかが心配になり急に心臓の鼓動が早くなった。こりゃあ寝られなくなる、ビールでも飲んでもう寝よう。 |
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| ロス奮戦記・六日目 2005年11月29日(火) | |
| 六日目 2005年11月29日(火) 久々の監督日記。実は今、『通勤電車で座る技術!」(万大原作=かんき出版)の映画を撮っているのです。通勤電車で、いかに座れるかを軸に、コメディー映画です。主演は田村英里子さん。なぜならば、本日のロス奮戦記・六日目を読んでください。 第六日目 11月4日(金) AFMに参加できるのも今日と明日の2日間。ギャガの丸茂執行役員と久々の再会。こんなところでしか会えない、昔はボクの作品をCS放送などに売って頂いていた方だ。6、7年ぶりの再会ですか。ボクがアメリカに挑戦している旨を伝えると、なにかの役に立てればと、言ってくれた。感謝!今回、無理して来て良かった。いろいろな方とお会いできる。かつてムービーチャンネルで大変お世話になった松竹の松本取締役、フルメディア杉原社長、ナインエンターテインメントの中條社長、AKカンパニーの小竹社長と業界の方々と知り合うことも出来た。そして「カタナーマン」の世界販売のセールスカンパニーとの交渉も好調のようだ。そこで、午後から今日は試写に充てる。東映の「フライ・ダディ・フライ」、映像がとてもよく出来ていて、単純な話だが思わずほろりとさせられた。岡田准一、堤真一、須藤元気とても良かった。クレジットに知った名前が多く、楽しめました。しかし、お客はボクと播磨さんと中国系の人と三人。寂しい!何故なんだろう。他のアジア系の映画はお客さんが結構入っている。やはり、韓国映画は世界に注目されているようだ。どの作品も満員である。それとベトナム映画、「白い絹のドレス」は後半だけだったが、とても良かった。お客さんも結構入っていた。そして、別な劇場で「SHINOBI」を鑑賞。わりと小さなホールだったがおおむね満員。衣装、画面が大変きれい、音楽もいいんだけどなあ、物足りない。やっぱし忍びは黒覆面の黒装束。「HERO」とか「LOVERS」みたいで、もう一つ楽しめなかった。関係者に聞いたら余り売れてないんだって。そして、数人のバイヤー、セーラーに話を聞くのと、日本での情報とずいぶん違いがある。アメリカでは北野武監督のことは全く知られていないし、新作の日本映画に関してはほとんど公開されていないようだ。なぜならば日本の映画はテンポが遅く、難解な上楽しめないという。だから何十年も前の千葉真一、勝新太郎、若山富三郎の映画がHARAKIRI、KATANA、SINOBIなどのタイトルでアメリカ大手ビデオチェーンのハリウットビデオ、ブロックバスターなどに並んでいるんだ。日本の新作を見かけることはほとんど無かった。韓国もの、タイ、シンガポールの作品は結構置いてあるのに。そうこうしてる間にもう夜になってしまった。7時半に日本料理屋の「TORAFUKU」で田村さんとの再会の時間になってあわててタクシーに乗る。しかし、これが大変、ロサンゼルスはサンタモニカからダウンタウン方面の交通渋滞がひどい。AFMの会場はサンタモニカ、TORAFUKUはあの有名なロデオドライブの近く。車は一向に前に進まず、時間はどんどんと進んでゆく。遅れたら帰っちゃうんじゃないかとイライラ。マイクはというと打ち合わせがまだ終わらず遅れるという。アルバトロスの佐内さんと播磨さんが僕の気持ちを代弁してくれる様にタクシーのドライバーに他の道は無いのか、場所ちゃんと分かっているのかとプレッシャーをかけていてくれる。7時半を15分過ぎた頃、やっとTORAFUKUに到着。そこへマイクから電話、田村さんも今駐車場に到着、ちょっと距離があるので少し遅れるとのこと。若干、ボク達の方が早くセーフ。 そこへ10年ぶりの田村英里子さんが登場。そして、ボクの顔を見て「監督ご無沙汰しています。あの作品では、本当にお世話になりました」と第一声。「いやこちらこそ」ボク。それから昔話に花が咲き、マイクとニューセレクトの原さんも到着し、大いに盛り上がりました。田村さんは5年前にロスに単身勉強に来たという。これは10歳の時から決めていたことだという。その意志の強さに本当に脱帽する。こんな言い方は失礼だが、ものすごく“いい女”になった。気遣い、そして気品、一言一言を丁寧に、また英語力は相当なもんだ。5年目で掴んだ本場アメリカ映画の主演の座、やっぱりそれは伊達じゃない。そのときボクの頭に突然閃いた物があった。帰ってから直ぐに取り組まなくてはいけない「通勤電車で座る技術!」の主役にどうか…内定していた女優さんには申し分けないが、その時はもう口から出ていた。「今度のボクの作品の主役をしてくれないですか?」全員が唖然として、氷ついてしまった。この作品はニューセレクトさんに配給してもらうもの。しかし、播磨さんが「そりゃ良い、主役の気位貴子にぴったりだ。」「確かぴったりかもしれませんね」と佐内さん、「面白いね」原さん。マイクは「絶対良いですよ」。「それどんな話ですか?」と田村さん。内容を話し、「ボクの希望は気品があって、キャリアウーマンの雰囲気があって、ピンヒールが似合う大人の女性です。だから田村さんにぴったりじゃないですか。台本は今すぐメールをして貰います。」と一気にまくし立てたボクだった。スケジュールのことも事務所のことも、全く考えずにボクは田村さんの気位貴子しか考えられなくなった。「いきなりの話なので、普通は断りますが、監督はご一緒しているので検討してみます」と田村さん。そりゃそうだ、2週間後の話だもの。断られて当たり前。それに日本とロスの距離もある。ボクが日本に帰って再度電話をすることで、この話は一様決着。それから田村さんの近況やら、ロスの仕事ぶりやらの話で気がついたら12時を回っていました。本当にお疲れさんでした田村さん。本当に人の出会いって良いなあ、と思った一日でした。 |
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| ロス奮戦記・七日目 2005年12月03日(土) | |
| 七日目 2005年12月03日(土) 『だから私を座らせて!通勤電車で座る技術!』の撮影も残るところ2日になった。明日はいよいよクライマックス。田村さんのダンスシーン。楽しみだ。では、ロス奮戦記最終回。宜しく。 第七日目 11月5日(金) アメリカン・フイルム・マーケットもボクにとっては最終日、本日は播磨さんと別行動。前夜の深酒のせいか身体が重い。しかし頑張って起きて、最後のAMFを楽しみに会場へ。今日はアメリカの作品を数多く見ようと3館の劇場を決め見てゆくことに、パロディーあり、青春ものあり、ホラーものあり、B級作品といわれるものをこの目で確かめた。面白いのもあるが、マジかよ!と叫びたくなるものあり、とてもいい経験でした。 驚いたのはあの「ナポレオンソロ」のロバートボーンが、あのロジャー・コーマン率いる制作会社の超B級お色気映画に主演していたことです。大型B級映画キングコングのパロディーもの、タイトルはたぶん「コング」だと思うのですが、こりゃあ面白い。日本のビデオ販売会社が買ったそうです。日本語版が楽しみです。夕方、播磨さん、原さんと合流。今日はギャガの吉川さん、24歳の橋詰クンと食事。ギャガはこのマーケットに各部署から合計20人も参加しているそうです。やっぱり大変なマーケットですね。今晩は韓国風居酒屋「RAKU」です。ここが不思議な居酒屋で、韓国料理と日本料理が見事にコラボレーションしていておいしいのです。原さんが前にも来たことがあるそうで、料理のチョイスはお任せしました。まっこと最高なチョイスで、ロス最後の食事を充分に楽しみました。ここでニューセレクトの原さんの紹介、いわゆる洋画を買い付けて日本で公開する、目利きが重要なポジションの方。ボクらと明日一緒に日本に帰って、木曜日には今度は台湾のテレビシリーズの買い付けだそうです。今年は、その台湾で終わりとのこと、今年だけでフィルムマーケット、映画祭は10回以上行っているそうです。本当にご苦労様。ボクの「カタナーマン」も世界マーケットの扱いはニューセレクトなので、よろしくお願いします、原さん、マイクさん。ああ最後の夜だ、と感傷に浸っているとマイクから電話。「大変です、明日の返却のレンタカー屋が土日休んでいるそうです。だから至急契約書を見て電話ください」最後の晩くらい大変お世話になった播磨さん、原さんと、「カタナーマン」話し、また田村さん話しで多いに盛り上がろうかとの思いも、もろくも壊れホテルへ。契約書を見てマイクに電話、なんだか本社がシアトルにあるとかで、話がうまく通じない。待つこと1時間、「明日空港で帰せます!」マイクの連絡にほっと一息。播磨さんに報告に部屋に行くと、日本の缶詰の宝庫。「焼き鳥」の缶詰を貰い、部屋のベランダで一人最後のロスに乾杯をした。 この数年、毎日の喧騒に追われ、余り人と出会うことが少なかった。しかし、この一週間の出会い、再会は貴重なものだった。十数年ぶりに訪れたロス、余り変わってない様に思えた。ボクにとってまさにReの旅だった。Return(再びロスに来た)、Remenber(思い出が詰まっていた)、Reecounter(色々な人と再会できた)、Resumed(もう一回思い切り頑張れそうな気がした)、Refresh(本当にリフレッシュした)、Revenge(もう一回日本の映画界で暴れる)、Re−Appearance(再登場しまっせ)…夜空に光る三日月、その隣にある金星だそうだ、やはり日本で見る夜空とも違う。 来年も来よう、又新しい企画でを持って、毎年このアメリカン・フイルム・マーケットに来て暴れまわってやろう‥ボクはカルフォルニアの夜空にそう誓った。 そしてボクは翌日帰国の途に着いた。 |
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| 「だからワタシを座らせて‥‥通勤電車で座る技術!」 編集してます 2005年12月15日(木) |
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| 「だからワタシを座らせて‥‥通勤電車で座る技術!」の撮影が終わって約一週間。プロデューサーの武田君が骨を折ってくれて“ゆうばり映画祭”のスタッフが、ラフのラフ編集したものを見てくれるという。なんとラッキーなこと。そういえばガキの頃から賞とかには縁遠かった。だから、今回も‥‥、ってな弱気は吐かない。なぜならば、メチャクチャ面白いから。楽しみにしてください。今回の撮影で、僕の中で色々な賞を作りました。順次発表してまいります。まずは、「汗は本物でしたで賞」逸見大輔役の松田優さんです。この逸見という役は、過敏性腸症候群という病気を持つ肉体派のサラリーマンの役。要するに、電車に乗るとウンコがしたくなるという病気。この難しい役を見事にこなした松田優さん。電車の中でウンコを我慢して冷や汗を流すという芝居の汗を、メイクさんに頼むのではなく、自分で出しました。暑い時期ならいざ知らず、この初冬の撮影で、よく頑張ってくれました。自宅で練習したそうです。役者バカに脱帽。ありがとうございました松田優さん。ぜひ画面でこの汗を見てください。今回の写真はプロデューサーの武田君が白鳥涼子役の朝倉さんと‥‥ | |
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